・運動不足がもたらすO脚への影響

現代人に共通する課題である運動不足。これが筋力の低下を招き、O脚を進行させる大きな要因となります。特に脚の内側の筋肉（内転筋）やお尻の筋肉（中臀筋）は、日常生活で意識的に使わないと衰えやすい部位です。これらの筋肉が弱くなると、膝が外側に広がるような形になり、O脚が目立つようになります。 さらに、デスクワークや長時間の座り仕事が増えたことで、日常の中で脚を十分に動かす機会が減少。日々の運動不足が、筋肉のバランスを崩す一因となっています。特にウォーキングや軽いストレッチでも取り入れることで、脚周りの筋力維持や血行改善につながります。

・姿勢の癖が引き起こすO脚

座り方や立ち方の癖も、O脚の大きな原因です。例えば、椅子に浅く腰掛け、背中を丸めて座る姿勢は骨盤が後ろに傾きやすく、脚のラインに悪影響を与えます。また、脚を組む癖があると、骨盤に左右差が生じ、片側の脚が外に広がる形でO脚が進行することも。 立ち方についても、片足に体重をかける「休めの姿勢」を続けていると、脚の筋肉がアンバランスになり、体全体の重心がずれることでO脚のリスクが高まります。これらの姿勢の癖は長年の習慣から来ることが多いため、正しい姿勢を意識することが予防の第一歩です。

・育児とO脚の関係性

育児中のママたちは特にO脚のリスクが高いと言われています。赤ちゃんを抱っこする時間が長いと、片方の腰に体重をかける癖がつきやすく、骨盤が歪みやすくなります。この骨盤の歪みが膝下のバランスに影響を及ぼし、O脚を引き起こす要因となります。 さらに、育児中は自分の体に意識を向ける余裕がなく、無理な姿勢で家事や育児を行うことが多いのも特徴です。例えば、低い姿勢でおむつ替えをする際に膝を内側に入れるような姿勢が繰り返されると、筋肉や関節に偏った負荷がかかり、O脚の進行を助長することがあります。